椅子のデザインの方法

構造から入るか、細部から入るか。

椅子のデザインのしかたを教えてくださいって言われたら、教えられますか?

そう岩田さんに聞いたら、

教えられる。

とのことだったので、昼休みに教わってきました。

僕の場合、椅子のデザインは、構造から入るか、細部から入るか、二通りのやり方がある。

椅子はたいてい4本脚だよね。4本の脚に板をのせたらスツールになる。

そう言って岩田さんはノートにスツールのイラストを描いてくれた。

これが僕の基本だ。

脚を3本にすれば、座面は丸くしたくなるじゃん。

はあ……

岩田さんはすぐ下に丸い座板、三本脚のスツールを描く。

脚を伸ばして、少し高い椅子にするれば、貫や足置きをつけたくなる。

そうやって、基本からいろんなところを変化させる。変化は自然と、他のところに影響を及ぼす。これが構造から入るデザインの仕方。

もう一つは細部からデザインを決めていく。たとえば、笠木の形状で面白いものを思いつく。根幹になるのが、この笠木のアイディア。このアイディアを活かすために他の部分を決めていく。整合性のある設計にするのが難しいけれど、ズームアウトするように、周辺のデザインが自然と決まっていくこともある。

ぽっと、肘掛けの面白さとか、後ろ脚から背もたれにかけての仕口なんかを単独で思いつくことはよくある。そういうのをいかせたらなあと考えるだけでいい。

 

まあ、結局は同じようなものなんだけれどね。