木工メモ その1

良い木工職人

木工が楽しい。
今が一番楽しい。
なんでも作れる。
どんな風にでも作れる。
丈夫に作れる。
カッコよく作れる。
軽く作れる。
素早く作れる。
綺麗に作れる。
賢く作れる。
今日も一日、良い木工職人であれ。

             工場長 古賀のメモ


木工のコツ その3

オリジナル木工製品を作る

木工のコツを、副工場長にも聞いてみました。

もし、椅子とかソファで、複雑な構造のものを作りたいんだったら、3DCGとか3DCADの勉強をするといいよ。何を描いても、図面や椅子の構造を理解する力がつく。木工が上手くなる。

とのことです。
岩田さんはshadeが使える人で、ちょっとした椅子やソファを立体図で描けちゃうのがうらやましいです。shade挫折組のぼくは、shadeと聞くだけで、落ち込みます。いつかCGが描けるようになりたいと思っています。

一番の木工のコツは、自分で作りたいものを常に考えること。
デザインができて、それを形にしたいと思えば、自然とCADも覚えるし、加工も覚えるし、仕上げも、塗装も、張りも自分のこととして考えられる。強度とか、使いやすさとか、掃除や手入れのしやすさとか、木工のいろんな側面が学べる。

そう副工場長は言っていますが、はっきり言って、作りたいものって難しいんですよね。作りたい気持ちは確実にあるのに、どんなもの作りたいのって聞かれるとすごく困ります。ふわっとしたもの、もやのかかったイメージみたいなのはあるんだけれど、作りたいものは何なのか示せと言われると言葉に詰まってしまいます。

だから実際に作るんだよ。作ってみれば、自分が本当に作りたいものが少しわかる。作ったものが、次に作りたいものを呼ぶんだ。デザインはもっと木工が上手くなってからとか言ってないで、小さなものからでも、自分で考えて作ってみなよ。木工はオリジナルを作ってなんぼだから。

そう言って副長はクールに去っていきました。

木工のコツ その2

三つの数字を覚える

木工のコツを工場長に聞いてみました。
うちの工場長はこういう質問を嫌がりません。作業をとめて、考えてくれます。大きな瞳を工場のいたるところに向け、なにかヒントというか、自分考えを言葉にかえてくれる事柄を探してくれます。工場長は近くにある図面を指差し、

木工で、図面を読むのが上手くなりたかったら、3桁の数字を3つ覚えられるようになるといいよ。

と言いました。その図面をもってきて、さらに説明をしてくれます。

この材料を加工する時、長さの寸法と、幅の寸法、そして厚みの寸法をパッと覚えられて、それに自信があると、早く加工ができる。木工は部分的に見れば、そんなに複雑なことはしない。自分のゴールに確信があれば、作業は先の先くらいまで予測して動けるから、動きに無駄がなくなるし、そういうときはストレスもないから楽しいんだ。

うん、なるほど。

暇な時に、目に入る3桁以上の数字をかたっぱしから3つセットで覚える訓練をするんだ。すぐに慣れて、頭のなかに3つの数字をいれとく引き出しみたいのができるよ。

工場長はそう言ってにっこりと笑いました。

木工のどこが好き?

工場長に聞いてみようシリーズの始まりです。

今日のお題は、「木工のどこが好きですか?」

いろいろあるけど、木の匂いが好きだよ。懐かしい感じがするからかな。 

昔、カブトムシを採りに裏山へよく行った。東京のすみっこだけど、それなりに都会だった。だから、簡単には採れない。でも僕は、仲間内では一番、カブトムシを捕まえるのが上手かった。

コツはいくつかある。果物や野菜を置く。蜜を塗る。一回で採るのではなく、種をまくように、罠をしかけて、時間をかければ、だれだって捕まえられる。でも、それでも僕は、なぜか、他の友達よりも多くを採れた。不思議だった。ただ採れるんだ。

その、嬉しい感覚が、木工にもある。この工場に一歩足を踏み入れて、木材の香りを嗅ぐと、その、幸せな不思議さが蘇る。わかるかな、この感じ。

うーん、わかりませんです。ぜんぜんです。なんですかね、そのただ採れるって。工場長が木工が上手いのは、ただ上手いんだって意味ですか? ……おお、頷いてますね〜。

もちろん努力をしているし、下準備している。

だけどそれだけじゃない。わかるんだよ。正しい道が。作り始めれば。

どんなに難しそうなものでも、作り始めれば、完成への道がちゃんと見える。それだけは例外がない。自信がある。

だから、基本的に、尻込みをしないで、仕事にチャレンジしてこれた。

そうですか。そりゃ好きになりますよねー、木工。ありがとうございました。